腰痛

腰痛の基礎知識

腰痛には大きく分けて「急性腰痛」と「慢性腰痛」の2つがあります。急性腰痛については、「ぎっくり腰」の欄で説明していますので、ここでは「慢性腰痛」について説明していきます。 身近な慢性腰痛としてあげられる種類としては「椎間板ヘルニア」が「脊柱管狭窄症」ありますが、それ以外に「非特異的腰痛症」というものがあります。以下で詳しく紹介していきます。

椎間板ヘルニア

腰の骨と骨の間のクッションが椎間板といわれる組織です。姿勢不良や加齢により、椎間板がつぶれ、関節の隙間が狭くなっていき、負担が蓄積することで「椎間板症」になります。椎間板症がさらに進行し、椎間板の中身が飛び出してしまい、神経などに触れて、臀部や下肢の痺れを引き起こした状態を「椎間板ヘルニア」といいます。「ヘルニア」とは、「本来あるべき位置からずれてしまう」ことを意味します。腰椎椎間板ヘルニアの特徴は、前かがみになると症状が強まる事です。臀部や下肢にしびれや痛みがある場合は、前かがみで症状が増悪することが多いです。姿勢不良や体重増加などの生活習慣も原因となりやすい症状なので、日ごろの身体のケアが大切になってきます。

脊柱管狭窄症

神経の通り道である脊柱管が、姿勢不良や加齢など、何らかの原因で狭くなってしまい、神経を圧迫することで起こる腰痛です。脊柱管狭窄症の主な症状は「腰を反らすと痛い」「臀部や下肢にしびれやまひがある」「歩行中に歩けなくなるが、少し休むとまた歩けるようになる(間欠性跛行)」です。狭くなった脊柱管は、自然に広がることはありません、姿勢改善や体幹強化などを一定期間しても症状が改善しない場合、日常生活に支障をきたすレベルの場合は、手術が必要となります。そうならないためにも、椎間板ヘルニア同様、生活習慣の改善や、日ごろの身体へのケアが大切です。

非特異的腰痛

慢性腰痛の中には、医療機関を受診しても原因が特定できない腰痛があります。痛みがあるにもかかわらず、レントゲンやMRIなどの画像検査で異常が見られない原因のわからない腰痛を「非特異的腰痛」といいます。腰痛の約85%はこの非特異的腰痛といわれています。非特異的腰痛は主に「腰痛症」と「坐骨神経痛」にわけられ、神経のどこかが原因と考えられるものを坐骨神経痛、神経以外の筋肉や靭帯などの軟部組織が原因として考えられるものを腰痛症といいます。非特異的腰痛の要因となるものは多岐にわたりますが、主なものは「腰の筋肉の疲労」「若いころの腰のケガ」「精神的ストレス」があげられます。前述の腰痛同様、日ごろの生活習慣の見直しや筋力とレーニング、日々の身体のケアが大切になってきます。

鴨居よつば整骨院では腰痛に対する治療として、しっかりとした鑑別の元、マッサージや鍼灸で筋肉をほぐしたり、炎症を抑える処置をしていきます。また、骨格調整などで姿勢を改善して症状を軽減させるのもお勧めです。さらにコルセットの処方やテーピングにより、日常生活での負担を軽減させていきます。トレーニング指導もお任せください。

首・肩・腕

前の記事

四十肩・五十肩
首・肩・腕

次の記事

腕・手の痺れ