捻挫
捻挫の基礎知識
捻挫とは、関節を不自然な形にひねることで関節の靱帯や腱、軟骨などが傷つくケガの事です。
特に多発しやすい足首では、内側に捻るか、外側に捻るかだけでも重症度が変わります。特に外側に捻り、足の内側を傷めた場合には、内出血などが起こりやすく、骨折も伴いやすいので特に注意が必要です。 打撲や肉離れ同様、まずはRICE処置を行うことが大切です。
Rest(安静)
急にけがをした場合、まずは安静に保つことが大切です。安静とは、患部を動かさないようにし、時には患部にタオルや添え木などを当てて固定することも必要です。むやみに動かすと悪化してしまう可能性があるので注意しましょう。
Icing(冷却)
患部を氷や氷水などで冷やします。患部を冷やすことで、毛細血管を収縮させ、腫れや内出血、痛みなどが抑えます。冷やしすぎると凍傷になるリスクがあるので注意が必要です。氷は氷のうやビニール袋に入れて患部に当て、20〜30分ほど冷やします。ピリピリとした痛みが出たあと無感覚な状態になったら、一度氷を外してゆっくり皮膚感覚を取り戻します。そのあと再び氷を当てましょう。これを何度か繰り返します。
Compression(圧迫)
患部に包帯やテープなどを巻いて圧迫し、腫れや内出血を最小限に抑えます。きつく圧迫しすぎると血流障害や神経障害を起こすことがあるので、しびれや変色が生じたらすぐに緩めましょう。
Elevation(挙上)
患部を心臓より高い位置に保ちます。血液が心臓に向かって流れるので、内出血による腫れを防ぐことができます。患部の下に座布団やクッション、毛布などを敷くとよいでしょう。
捻挫の治療期間
捻挫は一般に完治するまでに軽度であれば2週間程度、中度、重度であれば靭帯や筋肉を傷めている場合5週間~6週間ほどかかるといわれています。歩行困難な場合は、無理せず松葉づえなどをついて、変な歩き方の癖などが身につかないように注意しましょう。伸びてしまった靭帯は元に戻らないといわれています。そのため、復帰までにトレーニングなどで筋力を戻すことが大切です。
鴨居よつば整骨院では捻挫の痛みに対する治療として、鍼灸や特殊電療により炎症を抑える処置をしたり、テーピングや包帯の固定により、ケガの早期回復と日常生活への復帰を目指します。自宅でできるトレーニングなどもアドバイスさせていただきます。